タイムトラベル、53年前へ
22期　伴　僚子

　私が亀山高校を卒業したのは、1970年3月。その後、同窓会が開かれたかもしれませんが、都合がつかず一度も参加しませんでした。これが最後の機会かもしれない。と思い、参加したのが53年目。参加者は、27名。受付で頂いた名札は、卒業時の個人写真入りでした。18歳の自分は、今とは随分かけ離れたものでした。参加された皆さんも同じ思いだったようです。当時、普通科は、5クラスで、3年間一度も同じクラスにならなかった人もたくさんいました。自己紹介の中で、皆さんの今までの歩みを聞かせていただきました。海外で何年か生活をされた方、地元で仕事を頑張ってこられた方、退職後も応援を頼まれて頑張っておられる方、地域の活動を支えてくださっている方など、皆さんのさまざまな生き方を聞かせていただき。その日再会できたことをしみじみと嬉しく感じました。また、会の中で私たちより早く逝ってしまった友に、参加者全員で黙とうを捧げました。そんな心配りの優しさに心が熱くなりました。この学校で学べた事も誇らしく感じました。会の途中で、校歌や応援歌を歌おうという事になりましたが、曲がどうしても判らず、皆で歌うことを断念しました。機会があれば聴いてみたいと思いました。
　この会を開くにあたり準備し、心温まる会の企画をしてくださった幹事さんに感謝です。そして、皆さんの今後の健康と幸せを祈りたいと思います。




「友あり遠方より来たる」
22期生　　松本圭司

　コロナで3年延期となっていた22期生同期会が卒業以来53年ぶりにやっと開催することができました。
　当日受付で卒業時の写真のネームプレートが胸につけられるとすぐに顔と名前が一致する人。面影の残っている人、「BEFORE」「AFTER」まさにお互い街中であっても気が付かないと思われる人、年齢より随分若く見える人様々でした。
　当日は26名の参加者の中で遠方は茨城県・千葉県・愛知県からの参加者もありました。
　開始後それぞれの各自卒業後の人生を一人ずつマイクで話をしてもらいました。
　それぞれの人生での経歴や苦労話や家族構成の話、現在の状況などで皆さんが現在に至る人生談議に耳を傾け、お互い高校時代とは違う新たな人間性を見出したような気がします。
　「先生」「公務員」「看護師」「サラリーマン」を定年まで勤められた人。今も「個人事業主」として現役で頑張っている人。趣味の世界に浸っている人、地域のボランティアで頑張っている人、それぞれが素晴らしい「第二の人生」を送られているようです。
　今回が最初で最後の「同期会」と思っていたのですが、参加者の人からもぜひ今後も続けようという希望がたくさん出ましたので、新任幹事を選出して来年の開催での再会を誓い、今回参加できなかった人たちも声をかけることも確認しました。
　今回開催できたこと。皆さんに喜んでいただけましたこと本当に良かったと思います。
　開催にあたりお世話になった津市芸濃町の「錫杖湖荘」の支配人と調理長さんも亀山高校の同窓生でした。本当にお世話になりました。




はじめての同窓会
八木　淳夫

　自分は奇数月に亀山市文化会館で郷土史の講座を担当している。
　たまたま9月の講座に級友のＮ君が参加してくれた。53年ぶりの邂逅である。そして、数日後にはじめての同窓会があるが知っているかと尋ねたところ「知らん」という。早速Ｎ君は同窓会幹事に連絡して、飛び入りで参加できることになった。
　同窓会は、芸濃町の錫杖湖水荘で開催された。出席者は28名。
　皆すっかり様変わりしていて、卒業記念写真付の名札を見てようやく思い出した。先ず自己紹介。各々の来し方を聞くにつけ、容易でない人生を過ごされて来たことが判った。しかし各々自分の人生に自信を持ち、人生に鍛えられて逞しく成長していた。
　今後、自分には郷土史の本を出版したいという目標がある。どうか同級生の皆さんもそれぞれに目標を持ち、幸せな余生をお過ごし下さい。




櫻井(馬路)とも子

　なつかしかった！　久しぶりにみんなと会えてよかった！　みんな老けたな・・・　そういう私も・・・
　乏しくなっている記憶力でどうなることかと参加した同窓会でしたが、一瞬にタイムスリップしました。
　自己紹介の一人ひとりの言葉を聞いて、高校を卒業したあの時からいろんな人生を重ねてきたことがわかり、ここに集まった者同士、同じ時代を頑張って生きてきたことが伝わってきて、私も残りの人生にいっぱいパワーをもらいました。
　たった一回しかない自分の人生を悔いのないよう、一日一日を大切に過ごしていきたいものです。そしてまた次の同窓会にみんな笑顔で集まりましょう。
　コロナ流行の中開催中止を重ね、三度目の正直で同窓会を開いてもらえたこと、幹事の皆さんには本当に感謝しています。